JOKAMIEHEN LUOKKA

 

 

 見出しの訳“誰もが参加できるクラス”という自動車レースが以前からフィンランドにある。

 いろいろあるモータースポーツの中で最も競技人口が多い。

 きちっとした規約があるが、その中で他と一番異なるのが、レース車両を買いたいという希望があったら売り渡さねばならないという項目ではなかろうか。 参加できるレース車両の価格は1500ユーロと決められている。だから細かく決められた(このレースを健全に維持するために考え抜かれた)買う資格を持った人が1500ユーロを用意して買いに来たら譲らねばならない。この規約で車にお金のかけられる人が勝つということを防ぎ、誰にも勝てるというチャンスを守り、クラス名通りのレースが成り立っている。“おもしろいね”で通り過ぎてしまいそうだが、これはすごいことだと思う。究極の社会のシステムのヒントになり得るのではと思うのは僕だけだろうか。