少しコロナから離れて

 庭に大きなナナカマドの木があります。秋にはたわわに真っ赤な実をつけて

楽しませてくれます。窓から眺めだけでなくその木の実を蒸し器で蒸してジュースを取り、そこにブランデーを少し入れ、凝固剤を入れてジェリーにします。これが肉料理にぴったりなのです。ジェリーをできれば凝固剤を使わないで作った方が良いと思うのですが、どうしても実が真っ赤になってゆくのを見て楽しんでいて時期を逃してしまうのです。

 実が真っ赤に熟す前に収穫すれば、その頃には実に含まれているペクチンの働きで凝固剤なしで固まるのです。熟すとペクチンがどこかへ行ってしまうらしいのです。

 鳥たちもナナカマドの木の実が大好きなのです、ですから気が許せません。

明日は実を採ろうと話していて、朝起きると実が一つも残ってなかった事も幾度かあります。友人が来るので楽しんでもらおうと鳥の朝食時より早起きをし、鳥を追って実を守っていたのに、25キロ離れた鉄道の駅に迎えに行って、戻ってきたらひとつも残さずやられていた事もあります。ツグミの種類    で、100羽以上の大群でやってきます。

 今まで数回あったのですが鳥が全く食べに来ず、真冬まで実が残っていて、ある日群れがやってきて近くの木々に止まったのと代わる代わる代わる3シフトぐらいで食べるのを目撃しました。完全に凍っている実を適量食べたら近くの木の枝に移り、胃の中の冷凍の実が溶けるのを待っていたのでしょうか。思い出すとそれぞれ特に寒い冬でした。彼らは気候の予測ができ、備蓄していたのでしょうか。

 ここの国は、昔は本当に寒かった様です。100年ほど前、裏庭に面している琵琶湖の数倍の大きさの湖は凍結するので船で往来できるのは4ヶ月ぐらいだったとか。

 僕の経験でも湖の水が凍った上に雪がつもり、風で吹き溜った氷の重さで氷が割れて染み出した水を吸った雪が凍るのを繰り返し、厚さ60センチほどに凍ったこともあります、35年ほど昔のことです。それが近年は凍結の時期が遅れ年が明けてからになり、厚さも50センチまでは凍らなくなっています。

 陸ではかたつむり、ナメクジがこの辺りには50年前にはいなかったのがじわじわと北上して来て繁殖しています。生き延びるために低温に耐える様に進化したのと、暖冬が重なったのではと考えています。聞く話では元々は北欧にはいなかったのが南ヨーロッパなどからの物資やトラックなどについてきたとのことで、遺伝子情報にないのか、悪食のカラスも食べません。天敵がいないのでどんどん繁殖しています。こんなことでひしひしと地球温暖化を感じています。

 

 さてコロナですが、ごく早期にラップランドで中国人旅行者が高熱を出し、さてはと言うことで非常態勢を引きましたが、この人たちは通常のインフルエンザだった様です。第一波の時には首都圏封鎖をし、その時は軍隊も出て人海作戦で封鎖しました。

 隣国のスウエーデンとフィンランドを分けているボスニア湾の突き当たりのスエーデン領の工業地帯や鉱山に出稼ぎに行っている人たちが感染して帰宅してきて感染を広げるとか、これは南の隣国ですが、エストニアからの出稼ぎの人たちが感染を持ってくるとか容易ではありません。基本的に感染者を食い止める検診もしていますが、強制ではなく任意なので受診者が10パーセントほどと効果に疑問があります。今は基礎体力増強が盛んに言われております。

スマートホンで本の朗読を聴くのがテレビで盛んに宣伝されています。

こちらの人はウイルス全てを敵視してはいないので、外出から帰ったら玄関でまず消毒などのコマーシャルは流れません。